マンマ話質問：
友人が乳がんの手術をしました。「温存手術した」と・・・温存手術って何ですか？
～乳がんの手術は乳房温存手術が主流になりました～
乳がんの手術には、乳房の腫瘍とその周囲を部分的に切除して大部分の乳房は残す「乳房温存手術」と乳房を全部摘出する「乳房全摘出術」の２種類があります。
つまり「乳房温存手術」とは「乳房部分切除術」を意味します。
１９８０年代まで乳がんの手術はすべて乳房全摘出術でしたが、１９８０年代半ばからは「乳房温存手術」が実施されるようになっています。
乳がんと診断がついたら、がんの大きさがどれくらいか、乳房の中の広がりの程度はどのくらいか、しこりを完全に取り切った上で変形が少なくてきれいな形で乳房を残せるか等、さまざまな条件を考慮して乳房温存手術を行うか決定します。
乳がんの研究や医療の進歩によって、温存手術のできる条件を満たしたケースにおいては「乳房温存手術」と「乳房全摘出手術」のどちらを行っても生存率に差がないことが報告されています。
次回第２１７回放送：2018年12月11日（火）20時～２１時生放送でお届けします。
