マンマ話 質問:「乳がん検診は毎年受けないといけないのですか?」
乳がん検診を受ける目的は
乳がんを早期(できるだけ小さいうちに!目安は2㎝以下)に発見、早期治療して命を守ることです。
乳がん検診は毎年受けるのと2年に1回受けるのとでは、基本的に毎年受けるほうが効果は高い!
乳がん検診の種類
1・対策型検診:市町村の公的費用で実施されるため、限られた予算でできるだけ多くの人に行わないといけない(2年に1回)→キーワード「費用効果比」
2・任意型検診:自己負担で行う検診(人間ドックなど)なので毎年受けられる。
年齢と乳腺濃度とマンモグラフィー検診
40歳代:乳腺濃度が高く乳がんが小さいとみつけにくいことがあり見落としを少なくするためにもできれば毎年の検診が望ましい。
50歳代以上:脂肪性の乳房が多く乳がんを見つけやすいので2年に1回でもほとんど問題ない。
乳がんの性質からみて
・日本人の乳がんの約7割はゆっくり大きくなるタイプ→2年に1回は妥当。
・一部増殖の速いタイプがある(特に若い人に比較的多い)→毎年行った方がよい。
結論
50歳以上は2年に1回マンモグラフィー検診でおおむね問題はないが人間ドックで毎年受診できるならより良い!
40歳代は(人間ドック等で)可能なら毎年が望ましい!(必要に応じて超音波併用)